志統館

志統館の武術は、空手、ルア、そして合気道、柔術、柔道などが全て和合された原点回帰された古武術です。

7。神経回路こそが武術の原動力

神経回路こそが武術の原動力

 

武術の本質は生理的な経絡と神経機能へのつながりにあります。私たちの体の中に張り巡らされている神経は、「神」と「経」の文字通り、「神の通り道」という意味です。神経の文字が示すように武術は本来この神経を通して神につながる作法なのです。

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古来からの日本人の生き方である神道では、森羅万象に八百万の神が宿るとします。神道と深いつながりがある武術は、歴史を通して神と一体になり、体の神経経路を通して神的な氣を帯びることです。武術家は古来から氣を帯びるべく鍛錬に励み、宗家達は神通力を発動させる境地を目指して訓練されてきました。

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「神経の武術」である手乞の技は、力と速さに加え、心理的な先行予測反応(フィードフォワード)や、逃避反射などの反作用、梃子(テコ)の原理、遠心力と求心力など多岐にわたる動力を連鎖させる多発運動です。これらは目には見えずとも物理的に存在する機能であり、全て物理的な神経を通した感覚によって機能します。人同士の動きの流れで起こる技は神の道である神経の反応で創造されることから、武術の本質は自分の力ではなく、究極では神のご意志や宇宙意識であることを理解する謙虚な心を持つことが大切です。