10。古典文献と型が黙示する武術本来の姿
古典文献と型が黙示する武術本来の姿
柔術伝書等の古文献や口伝では、脱臼や骨折を狙う実戦的な武術の技について言及されております。しかし、これらは禁じ手とされてきた歴史があるため、失伝していることから現在の武術の常識からは想像し難いものであるため、この本質は今や幻化していると言えます。
例えば空手の型の特徴的な動作の説明や合気道の「当て身七割」などの古い哲学の再現でさえ様々な解釈があり、現代(2020年)でも実用的な使用法の再現に困難を極めている状態です。
多岐の技が打撃と当て身から同時作動する当身組み打ち法を用いた攻防一体の志統館手乞の観念を用いることで古の武術の在り方の再現を志すことが可能になり、逆に技が古代の型や哲学と適合する事は術理の確認でもあります。