志統館

志統館の武術は、空手、ルア、そして合気道、柔術、柔道などが全て和合された原点回帰された古武術です。

12。古い型に秘められている古の武術の姿

古い型に秘められている古の武術の姿

 

空手などの伝統武術に継承されている多くの古い型も昔の術理を黙示しています。しかし形は残りつつもその多くの実技が失伝しているのも事実です。多くの古い型、特にナイファンチの分解は、歴史を通しての失伝により謎とされている部分が多いことは広く知られている事実です。過去数十年以上に渡り世界中で行われているナイファンチの現代の分解は、その多くが打撃や投げに特化された視点を、強引に型に当てはめた解釈で行われており、これらは実用的な仕様として説得力に乏しいことはよく知られています。この事から、未だに多くの武術家が型の分解の見直しと解読に取りかかっており、その行路は現時点でも続いています。(2019年時点)。

 

しかしナイファンチなどの型は、現在多くの場合で失伝している和合古武術古の術理、つまり攻防一体の当身による「組み打ち」から成る投げ技や関節技を全体的に含む実戦的見地から、無理なく分解が可能になります。全体性がある技の解釈によって初めて、本質的な型の分解が可能になるのです。(志統館よりナイファンチの分解2020公開)

 

当館の理念では、各武術は共有や派生元の関係から古の術理の大本は一つであると考える事より、現在では空手の型として伝わるナイファンチの分解を志統館の見地から試みました。ナイファンチの型を答えを求める「方程式や公式」として用いてそこに和合古武術の内容を盛り込むと、攻防一体で全体的な術理がぴたりと型に当てはまり、古の術理が蘇ります。始まりから終わりまで全てを通した一連の打撃、関節技、投げや固めから成る全体的な組み打ち技を包括するナイファンチの型は、ここで初めて劇的な取り手および逮捕術である事がわかります。一方で、和合古武術を用いてナイファンチの実践的な始終連鎖した分解・応用という、長年謎とされていた一つの「答えが導かれる」事実を逆算的に見ると、型による和合古武術の適合性の黙示と理解することもできます。

 

 

 

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