５。失われていた武術の一元性

失われていた武術の一元性

このことから志統館では、各種伝統武術と様々な型を研究し、武術を和合する事で武術の原型を目指してまいりました。結果導き出された一つの答えは、元来の武術は総合的というより、当て身、投げ、関節技、固め技などが一体で和合した一元性の要素であるという事です。

よって明治期以前の古の武術家は当身を主に使ったり、技に多くの当身を加えていたというより、むしろ当身が様々な種類の技の一部であったとする解釈から、「当身による組み打ち技」を主体とした当館の和合古武術が生まれました。この復元によって、逸話にまつわる多くの事柄とつじつまが合い、武術特有の動作や現代に残る一見奇抜な古い型の中にも昔の術理を垣間見ることもできるのです。

よって志統館では「当て身組討ち」による、当身から発動する関節技、投げ、固めで形成された古来の武術の原型を目指しております。