16。自然と人類の間に必要なのは戦いではない
自然と人類の間に必要なのは戦いではない
道場周辺の自然の中を裸足で過ごすと自然とつながりが強くなるからか、苔や小動物、水の中の小生命体やその生命のサイクルが鮮明に見えてきます。
私たち人間は誰もが地球の一部であり、菌類、菌糸、細菌やウイルスも地球の一部であることから、それらも全て私たちの一部です。私たちはこれらの目に見えない生命とともに進化してきたのです。
私たちに腸には細菌で構成された腸内フローラがあり、細胞は常に分解と合成を繰り返し、分解するときにその副産物として細かな生命体を排出しています。
それはエクソソームなど呼ばれますが、これもウイルスとも限りなく近い生体物質であることが、論文として発表もされています。
西洋的な生命観は、人の生命は自然との戦いです。一方で、東洋的な生命観による生命観は自然との共存です。
次から次に形を変える自然の力に対して、終わりが無い戦いに挑む事が美徳なのか。
この戦いに駆り出された人々は、化学の力による被害も出ているのも周知のことになりつつあります。
果たして、人類はこの文化と考え方で良い未来を見据えることができるのか。
この混乱の時代に私たちは、良き東洋の思想を用いて自分たちの生命の本質を考える時期に来ているのではないかと思うのです。
自然が作り出す荒波に謙遜の念を持って、態度を変える、食事を変える、生活を変える事。つまり身を清める事で、自分の自然免疫を整えて乗り越えて行く発想が大切なのではないでしょうか。
それが自然と調和した進化の一貫なのですから。