志統館

志統館の武術は、空手、ルア、そして合気道、柔術、柔道などが全て和合された原点回帰された古武術です。

3。細分化されてしまった武術の本質

細分化されてしまった武術の本質

 

柔術、拳法や殺法、忍術、足蹴(アシゲ)、白打(ハクダ)、組討(クミウチ)、など十数種類以上の名称で知られるかつての日本の各武術は、名称こそ違っても全て同じものであり、それは関節技、投げ技、固め技そして当身を包括した武術であった事は、100年以上前に遡る明治時代の柔術古文献にも記されています。

 

そしてさらに時代に伴う武道としての普及と共に各武術の特異性を促すべく安全性、競技化が考慮されて武術の方法論に分解と仕分けが施され、当て身を省く形で柔道や合気道として広まりました。

 

琉球王朝時代の手(てぃー)、から唐手(とうで)を経て、現在の空手と名称が変わった沖縄の武術も、打撃に特化された形で日本本土に取り入れられました。その結果、現代の日本武術は一般的に大きく分けて打撃系(当て身)は空手、投げ技や関節技系は柔道や日本柔術、氣や精神要素に重点をおいた合気道、そして各種武器術は古武術という様に特化した専門分野に別れて教えられています。

 

しかし、武術の古文献にも記されているように、明治時代までの日本武術は、現代のように武術の種類によって内容が異なるものではなく、一つの武術が投げや固め、関節技や当身術を包括した総合的なものでした。

 

 

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